株式会社川﨑構造設計 便り

福岡市南区の構造設計一級建築士事務所のブログです。


○お知らせ○
当社出版の「在来軸組工法住宅の設計手法」購入の皆様へ

ホームページ出版のところで今年9月頃から新しい情報発信行う予定と
書いていますが、ホームページ管理者が現在長期休暇中となって
新規情報発信開始が遅れています。再活動は来年1月頃になるかと思います。
今しばらくお待ち下さい。

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国立西洋美術館

こんにちは!スタッフの川崎です。
今回は国立西洋美術館について少し紹介します。
写真は私が5月に訪れた時のものです。

美術館外観

2016年に世界遺産登録されたばかりの国立西洋美術館は
東京、上野にある、ル・コルビュジエの建築作品です。
特に、彼が他界した1965年の10年前、1955年の作品で、
それまで積み重ね考えられた手法や特徴をみることができます。

ル・コルビュジエがまとめた近代建築を成り立たせる要点があります。

●近代建築の5つの要点
 1.ピロティ
 2.屋上庭園
 3.自由な間取り(平面)
 4.横長の窓(水平に連続する窓)
 5.自由な立面(ファサード)
     建物の荷重が柱で支えられたことで、外壁はパネルや
     ガラスで自由にデザインすることができます。

また、
●無限成長美術館
コレクションの増加に対応するため、まず中心の核となる部屋を作り、作品の増加とともにらせん状に外側へ展示室を増築していくというアイディアがもととなり、中央ホールから始まる四角い螺旋状の展示室を巡ることができる

といった美術館計画もあります。

美術館室内2

美術館室内1
(内観写真 2階から19世紀ホールを眺める)

現在の国立西洋美術館はル・コルビュジエの設計・建築当時から
何度も改築変更されているようで、
受付カウンターやソファが外され、
広いピロティの一部が室内化されていたり、
外壁のパネルが新しいパネルに交換されていたり、
木の内壁が外されていたりしているようです。

なのになぜ世界遺産?とも思いましたが、
そもそも「無限成長美術館」の原理に基づいて設計されているようで、
フレキシブルに変更出来るようになっていたんですね。


日本初の免震レトロフィットを(免震部材)も採用されており、
地下階から見ることが出来ました。

さて、美術館では企画展と常設展が行われていましたが、
私は常設展のみに行きました。
個人的に気に入ったのは、この果物の絵画。
果物の絵

ぶとうの透明感に驚きました。
5月28日まで公開されていたデンマーク、スケーエン
「デンマークの芸術家村」という展示も、
写真よりリアルで美しいと思った程良かったです。

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木造伝統構法設計のための告示の合理化

こんにちは。スタッフの福島です。
 
昨年、木造関係規定において見直しが行われ、伝統的な木造構法により建築が円滑にできるように告示が改正されました。大きく以下の3項目の改正になるようです。


写真1(福島)

写真2(福島)

写真3(福島)

以上です。これらの規定を満足できないような建物については、確認申請は限界耐力計算による設計での対応になります。弊社では限界耐力計算による設計での対応も可能です。




○お知らせ○
ブログ担当者がお休みをいただいているため、
今後の更新が遅れることがございます。




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夏季休業期間のお知らせ

こんにちは、スタッフの川崎です。
弊社の夏季休業期間をお知らせします。

■夏季休業期間■
 8月11日(金)~8月15日(火)

宜しくお願いします。

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計算尺

こんにちは、スタッフの庄です。

先日、博多ポートタワーに行ってみました。

1 ポートタワー

地上100m 竣工は1964年(昭和39年)で、展望室の高さは地上70m。
設計は、東京タワーを設計した内藤多仲博士です。
内藤博士は、設計した建物の計算を「計算尺」と「そろばん」で行ったそうです。
計算尺を使う機会はなかなか無いので、今回は計算尺について取り上げました。

これが計算尺の全景
2 全景

左端を見るとLLo、K、A、CF、CIF、CI・・・等、各尺の表示があり、
3 左端

右端には各尺の説明がついています。
4 計算尺右端

略図で3÷2の計算をしてみます。

割り算はD尺とC尺を使います。
D尺の「3」にC尺の「2」を合わせて、これで操作は完了。
答えはC尺の「1」の目盛の所のD尺の目盛で「1.5」となります。

5 割り算

D尺とCI尺を使い、3×5の掛け算をしてみます。
D尺の「3」にCI尺の「5」を合わせます。
答えはCI尺の「1」の目盛の下のD尺の目盛で位取りを考えて「15」となります。

6 掛け算

今度は実物で 1.6÷1.25 を計算してみます。
D尺の「1.6」にC尺の「1.25」を合わせ、答えは「1.28」になりました。

7 割り算掛け算計算

答えが同じになるように掛け算をしてみます。
D尺の「1.6」にCI尺の「8」を合わせてCI尺の「1」の下の目盛は「1.28」となりました。
位取りを考えて答えは「12.8」です。

最後に平方根と立方根をやってみます。
8 平方根

平方根はA尺の「9」にカーソルを合わせ、D尺を読むと「3」
見づらいですが、立方根はK尺の27にカーソルを合わせるとD尺は「3」となります。
2乗、3乗はこの逆です。

昭和40年代頃まではエンジニアの必需品だった計算尺。
電卓の登場で急速に使われなくなりましたが、概数でよければ本当に便利な道具だと思います。

内藤博士は、コンピューターはおろか電卓もない、計算そのものに膨大なエネルギーが必要な時代に構造設計を行っていましたが、計算尺があったからこそ短時間に設計を進めることができたのではないかと思いました。

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設計事務所自社ビルのお手伝い

こんにちは。スタッフの中島です。
随分と前のことになってしまいましたが、
いつもお仕事を頂いている意匠事務所さんの自社ビルの新築工事が
完成間近ということで10月に見学に行ってきました。
建物の構造設計は当社で担当させて頂きました。
LL (2)
鉄骨3階建ラーメン構造です。右は以前建て方の際に撮った写真です。
基礎は狭小であったため、鋼管杭を採用しました。


PA262399N.jpg
1階は会議室。地域開放スペースとしても使われるそうです。
地域に開かれた事務所ですね!


PA262397N.jpg
2,3階は事務所スペース。鉄骨造3階建のため、
柱は30分耐火が求められますが、耐火被覆や耐火塗料で対応されています。


PA262382N.jpg
搭屋が有り、鉄骨階段で屋上にも行き来が出来ます。
スケルトンの階段空間で排熱にも配慮がなされているそうです。


PA262376N.jpg
当日は無垢床板への米糠塗り作業が行われていました。
この建物のオーナーであり設計者のOさんが自ら汗を流しておられました。
奥に見える線材は、跳ね出しとなっている部分のたわみ防止吊り材です。


PA262404.jpg
そして何と言ってもこの建物の特徴は、この縦ルーバーではないでしょうか。
役割は多く、2,3階のバルコニーの床を吊る材として、
また屋上や2,3階バルコニーの手摺の支柱として、さらには日射遮蔽と通風の役割も兼ねています。


PA262409N.jpg
バルコニーの床はチェッカープレートという鉄板です。
通常この部分に設ける鉄筋ブレースを今回は見せたくないとの要望から、
チェッカープレート自体で鉄筋ブレースの役割(水平構面)を兼ねるように設計しました。
おかげで下からの見栄えはシンプルな印象です。
また、縦ルーバーでバルコニーの床を吊っていることで、
外壁部分からのバルコニーを支える鉄骨はね出し梁が必要ないので、
外部から鉄骨梁を伝っての熱侵入(ヒートブリッジ)が少ないんだそうです。

今回は特に、温熱環境に配慮した設計を、意匠の方と共に考えながら構造の面からもサポートすることができ、大変やりがいのあるお仕事を経験することが出来たと思います。
将来的には屋上緑化や壁面緑化も検討しておられるようですので、
今後どのように変化していくのかも楽しみです。

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