株式会社川﨑構造設計 便り

福岡市南区の構造設計一級建築士事務所のブログです。

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9月のJSCA木造部会講演会と熊本地震について

こんにちは。スタッフの山部です。

10月に入り、朝夕はだいぶ過ごしやすい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は先月開催いたしましたJSCA木造部会主催の講演会について紹介します。
JSCA木造部会では月に一度の頻度で、木造建物に関する勉強会や講演会を行っております。
先月は熊本県立大学の北原昭男教授をお招きし、「平成28年 熊本地震による木造建物の被害について」の題材で講演をして頂きました。本講演では、現地調査の写真を基に大きな被害を受けた益城町中心部や熊本市及び近郊における木造建物の被害状況について報告して頂きました。
熊本地震0

このたびの熊本地震は一連の地震活動において観測史上初めて、同地点で震度7を2回観測する前例のない地震となりました。
新耐震基準とみられる建物が倒壊していたり、前震では倒壊を免れた建物が本震で倒壊する等、想定外の連続した震度6~7の大きな揺れによる影響が建物被害として表れていました。比較的古い木造建物では、蟻害や腐朽等による耐震性能の劣化も確認され、建物の耐震性の重要さを改めて感じました。

本講演では木造住宅以外にも文化財建造物やRC造・S造の構造物の被害状況についても報告していただきました。
RC造建物では耐震補強済みの躯体にひび割れが生じていたもの、柱のせん断破壊、エキスパンションジョイント部の破損、ピロティになっている1層目での層崩壊が見受けられました。

本講演会を通じて木造建物の被害状況及び地震被害で浮き彫りとなった問題点を把握することができ、参加者が今回の地震で生じた問題点及び課題について今後の実務に生かすことが重要だと感じました。

本講演と関係ありませんが、熊本地震の被害写真を一部掲載します。
文化財建造物では、阿蘇神社の楼門と拝殿が倒壊する被害を受けました。
下の写真2枚の上側が初詣時の写真、下側が震災後(7月頃)に撮影した楼門の写真です。

熊本地震1
熊本地震2


学生の頃から毎年、初詣で阿蘇神社に行っていますが、阿蘇神社は参拝する人の行列が絶えないほど人が集まる地元のシンボル的存在です。阿蘇神社の周りにはお土産屋等のお店が建ち並び、耐震化もされていないとみられる建物も多くありますが、実際に行ってみて大きな被害を受けた建物はほとんどなかったようでした。

また、建物の被害以外にも道路の地割れ・陥没等の被害により避難を困難にした場所もあったようです。
熊本地震3

熊本地震については詳細が分かり次第、またご報告したいと思います。

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