FC2ブログ

株式会社川﨑構造設計 便り

福岡市南区の構造設計一級建築士事務所のブログです。

2017年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年03月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

設計事務所自社ビルのお手伝い

こんにちは。スタッフの中島です。
随分と前のことになってしまいましたが、
いつもお仕事を頂いている意匠事務所さんの自社ビルの新築工事が
完成間近ということで10月に見学に行ってきました。
建物の構造設計は当社で担当させて頂きました。
LL (2)
鉄骨3階建ラーメン構造です。右は以前建て方の際に撮った写真です。
基礎は狭小であったため、鋼管杭を採用しました。


PA262399N.jpg
1階は会議室。地域開放スペースとしても使われるそうです。
地域に開かれた事務所ですね!


PA262397N.jpg
2,3階は事務所スペース。鉄骨造3階建のため、
柱は30分耐火が求められますが、耐火被覆や耐火塗料で対応されています。


PA262382N.jpg
搭屋が有り、鉄骨階段で屋上にも行き来が出来ます。
スケルトンの階段空間で排熱にも配慮がなされているそうです。


PA262376N.jpg
当日は無垢床板への米糠塗り作業が行われていました。
この建物のオーナーであり設計者のOさんが自ら汗を流しておられました。
奥に見える線材は、跳ね出しとなっている部分のたわみ防止吊り材です。


PA262404.jpg
そして何と言ってもこの建物の特徴は、この縦ルーバーではないでしょうか。
役割は多く、2,3階のバルコニーの床を吊る材として、
また屋上や2,3階バルコニーの手摺の支柱として、さらには日射遮蔽と通風の役割も兼ねています。


PA262409N.jpg
バルコニーの床はチェッカープレートという鉄板です。
通常この部分に設ける鉄筋ブレースを今回は見せたくないとの要望から、
チェッカープレート自体で鉄筋ブレースの役割(水平構面)を兼ねるように設計しました。
おかげで下からの見栄えはシンプルな印象です。
また、縦ルーバーでバルコニーの床を吊っていることで、
外壁部分からのバルコニーを支える鉄骨はね出し梁が必要ないので、
外部から鉄骨梁を伝っての熱侵入(ヒートブリッジ)が少ないんだそうです。

今回は特に、温熱環境に配慮した設計を、意匠の方と共に考えながら構造の面からもサポートすることができ、大変やりがいのあるお仕事を経験することが出来たと思います。
将来的には屋上緑化や壁面緑化も検討しておられるようですので、
今後どのように変化していくのかも楽しみです。

| 未分類 | 12:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |